API
通常の TCP やそれを使うプログラムの成功要因の一つは、標準化されたソケット API です。
機能は明確に定義されており、その API を利用することで TCP 同様に、同一のプログラムを多くの異なる OS 間で動かすことができます。
QUIC の場合は違います。QUIC には標準 API はありません。
QUIC においては既存のライブラリ実装を一つ選択し、その API を使い続ける必要があります。
これによりアプリケーションを、単一のライブラリにある程度まで「ロックイン」することになります。
別のライブラリへの変更は別の API への変更を意味し、多くの作業が必要になるかもしれません。
また QUIC は通常はユーザー空間で実装されているため、ソケット API を単に拡張することも、既存の TCP や UDP の機能が行っていることと同じようなことを提供することも簡単ではありません。
QUIC の使用は、ソケット API とは別の API を使おうとすることを意味します。
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